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「ミッション組立」 |
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取り敢えず分解を終えたミッション、単体となったギヤボックスから手を付けよう。
圧入されたままのベアリングはCRCで洗浄してチェック、特に異音やガタは無かったから
グリスを充填しておしまいにし、ギヤボックスの外部錆を除去してからプラサフ塗装を行なった。
うん、グレーでカッコ良いからこのままにしておくか。
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錆と塗装剥れでボロに見えるが機能に問題無し |
プラサフ塗装で、見栄え良し! |
せっかくだから塗装が終わった箱と洗浄したギヤを、組立へ移る前に並べて記録撮影。
このまま組んでも問題なく動きそうだから、あまり心配する事もなかったかも。
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これがミッション構成部品のほぼ全て。
軸は2本しか無いし、3速でシンクロも無いし、今時のと比較すると部品点数は少ないですな。 |
ここで腐食したギヤの歯面を眺めているうちに、エアブラストをしたくなってきた。
そんなことやって大丈夫なの?歯面がボコボコになっちゃうんじゃないの?って言われたから
ちょっと冷静になって考えてみた。
ギヤの歯面とエアブラストのメディア、さてどっちが強い?
えーっと、ギヤは鋼の焼入れなので硬度は20〜40HRCか、メディアはアルミ製を使うから
仮に超ジュラルミンだとしても硬度は8HRC以下となる。
ということは、硬度が、ギヤ>メディアとなるのでエアブラストによる歯面への影響は問題無しだな。
ということで、全ギヤをエアブラストしてしまった。
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摺動部はエアブラスト後にペーパーで研磨 |
エアブラストをしても、やっぱりボコボコ |
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歯面深くまで腐食してます |
錆を落とし終わったギヤを箱に組付けるにはバラし順を逆に辿るだけ、防錆スプレーを吹付けながら
慎重に組付けを行なったけど、あっと言う間に完成。
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メインシャフトから箱へ組付け |
これでギヤ系の組付けは終了 |
箱の蓋となるバックカバーもプラサフ塗装し、ベアリングは洗浄&グリス充填した。
おっと分解時にガスケットを破損させちゃったんだった、さあどうする。
新たに作り直すのも面倒なので、扱い易い液体ガスケットで代用。
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液体ガスケットを使います |
合せ面の全面に塗布してやればOK |
液体ガスケットが乾燥する前にバックカバーを被せてボルト締め、これで蓋が閉まったわけだ。
ボルトの長さは何故か2種類、間違えないようにマーキングしておいたから大丈夫。
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乾燥する前に急げ! |
トルク管理しながらボルト締付け |
フロントベアリングカバーも紙製のガスケットを剥す時に破ってしまったので、
バックカバー同様に液体ガスケットを塗って組付け。
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合せ面の脱脂は完璧に |
フロントベアリングカバー側へ塗布 |
あとは外側に取付けられる部品を一つ一つ錆を除去してからプラサフ塗装。
あれれ、クラッチ中間レバーは湾曲しているけど、これって変形してるんじゃないかな?
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どうも曲がっているような気がする、
フォークリフトとかで引っ掛けたとか。 |
このまま曲がっていても使えそうだし、あまり不自然な曲がり方じゃないから思い過しかもしれないけど、
どうにも気になるので図面を探し出して見てみたら・・・、やっぱりね。
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材質はS35Cか。
鋳物じゃなく一般的な炭素鋼なので修正可能。
ということで、油圧プレスで押さえて矯正。 |
その他の仕上げたブラケット類を組付けてみる。
フランジカップリングを仕上げてデフドライブシャフトとドッキング。
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ミッションASSYらしくなってきた、
このまますぐにでも回りそうな感じ。 |
チェンジレバー部分もエアブラストしてからプラサフ塗装して組立。
吊り部のシャフトは腐食により表層がボロボロだったけど、そのまま錆を落として組んでしまった。
ギヤボックスにチェンジレバーを乗っけて固定、
磨き上げてから黒塗装したダイナモも組付けたらミッション部分は完成となった。
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ダイナモは、ちゃんと機能するんかいな? |
組上げたミッション、チェンジレバーをガチャガチャ動かしてみる。
レバーの動きに節度感は無いが、それぞれのポジションへ入るからOK。
メインシャフトもデフドライブシャフトも手で回すことができるので、これで完成としておこうか。
あらら、ミッションの分解/組立だけで半年も掛かってしまったな。
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まだまだ先は長い、次へ進もうか。