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「取材」 |
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「学研?あの学研ですか?」
愛知機械の総務課へコニーの取材を申し込んできたのは、
“学研のおばちゃん”のCMで知られる学習研究社であった。
AA27三輪車の入手を外部へ公表していないのに何処で聞きつけてきたのかと不思議に思ったのだが、
そうではなく 毎月発刊の雑誌“K-CARスペシャル”へ
新たに連載する「旧車温故知新」というコーナーに、掲載第一号として 我々が選ばれたということらしい。
ふーん、で取材って何やるの? 復元話を聞いて写真撮影、そしてレポーターの試乗インプレッションですか。
ん、試乗!? ふんふん、レポーターには「日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員の
三好秀昌氏をお願いしています。 三好氏は、WRC出場経験もあるラリードライバーで、
現在も国内のラリー選手権にエントリーするかたわら、 個人的な趣味で、
スバル360やトヨタ・カローラ(TE27)のレストアを行うなど、生粋の自動車趣味の人でもあります。」だって。
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三好さんって“MAD DOG”の愛称で呼ばれていて、確かラリーの全日本戦にも赤いZ33で出てたっけ。 |
とにかく総務課指導の下、取材は1ヶ月後の土曜日午後からと決まった。
取材は歓迎だけど社外の人が試乗するとなると、やっぱり神経を使うなあ。
古い車は当然の様に調子悪くなったり壊れたりするから、
それでドライバーを怪我させないよう万全の体制で臨まなくちゃ。
取材当日は朝から念入りな車の整備、
万一に備え消火器も手元に置いてあとは試乗時にコースへ人員配備すればOKかな。
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AA27三輪車は見易い場所へ移動 |
PAOはお邪魔なんで、“どけて”おこう |
今回の取材、万全に整備したコニーを屋外へ引っ張り出すなんて滅多に無いから、
この機会に社内の車好きに声を掛けて、
当日をクラブ活動見学会とコニー大試乗会の場にしちゃおうと企んで“見学会のお誘い”案内を
数十人に配布しておいた。
午後近くになるとその企画に乗ってくれた人が集まりだして、
一足お先にクラブ所有車の見学説明会開始。
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説明会と言うより勝手に見学会ですな |
飲食物も準備完了、いつでもOKです |
そんな我々の所へ連絡が入ったあと、足立ナンバーの車に乗って取材陣が現れた。
ええっ!この車で東京から3人乗車で来たの!!
無限ホイールを履いたマニアックな初代CR-Xだが、こいつの後席は半端じゃない狭さ。我慢してきたのは誰だ?
取材陣は学研さんとカメラマン、そしてレポーターの三好さん。
名刺交換の後、先方の要望とこちらからの注意事項を確認して取材は始まった。
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“バラードスポーツ”の後席は1マイルシート |
レポーターの三好さん、カメラマンは沼田さん |
と言っても最初に始まった写真撮影はカット割りに時間を掛けて進めていたから、待ち時間が
多かった我々は、あちらこちらで無駄話。
レポーターの三好さんにも、なぜラリー車にZを選んだのかを聞いたりしてね。
因みにレストアしたスバル360は三好さんの個人車だとかで普段乗りに使用、
首都高速の渋滞にはちょうど良いペースで走れるし、数週間前には中央道で山梨まで走ったとか。
ソレックスを付けてオーバー100km/hを目論み中だそうな。
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Z33ラリーは日産へ返却したんだって |
三好さんにサインを貰った! |
取材開始から3時間が過ぎてようやくレポーターの試乗が始まったのだが、さすがはプロですねえ
しっかり赤いレーシングシューズに履き替えて運転してたもん。
コニーちゃんは壊れず燃えず敷地内を数周して、試乗会は無事終了したのであった。
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左に傾いているのは、後席左側にカメラマンが乗っているためです。 |
↓↓↓音声が出ます。ご注意ください↓↓↓
これで終了か?いやいや、この後取材陣はクラブ員が持ち込んだアイテムの術中に嵌り、
昔のコマーシャルフィルムを流すパソコン画面に40分間も釘付け。
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門外不出(?)のコマーシャルフィルム鑑賞会 |
愛知機械工業50年史を読み始めちゃった |
この隙にと、見学者の方々は大試乗会の会場へと案内されたのであった。
車好きの参加者とは言えコニーに乗ったことが無いのは当り前だし、
コラムシフトの未経験者も 多かったから、シフト位置とレバーの動かし方を習ってから発進。
ウォーン、ガクガクガク・・・
試乗したのは10名ぐらいだったけど、楽しかったし良い経験ができたと好評だったみたい。
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レクチャーを受け |
いざ出発 |
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ガクガクガク・・・ |
大試乗会が終わって部室へ戻っても、まだ取材陣はパソコン画面に噛り付いていたものの
ようやく終了、お待たせしました全員での写真撮影。
予定の3時間を大幅に過ぎていたけど御挨拶をして全員で御見送り。
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取材陣も含めると総勢23名、全員で記念撮影。 |
後日発刊されたK-CARスペシャルに掲載された記事。
↓ 画像をクリックすると拡大表示します。
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K-CARスペシャル Vol,161(2006年7月号掲載) |
久々の全国誌への掲載で嬉しい。
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さあ、これを糧に復元作業を進めるか!