レストア物語


No5.エンジン降ろし

〜 降ろしたエンジンを観察 〜

外したエンジン一式、泥と油で真っ黒。しかしレストア前の車をいろいろ見ているクラブ員。「手間をかければ奇麗になるし、エンジン自体も燃料入れてバッテリーをつなげばすぐ動くようになる。」と思ったのですが・・・。

 ↑
 ← 泥と油で真っ黒のエンジン

まずエンジンは生きているのかなと、エンジンの前のプーリーを回そうとしてもまったく動きません。ギヤが入ったままなのかと、後ろの軸を回すと軽く回ります。(つまり、ギヤは入っていない・・・)これはピストンとシリンダがカーボンで固着しているだけかなと、点火プラグの穴から油を流し込んで様子を見るのですがプーリーは全く動きません。このエンジンを復活させる事は無理かな?という考えが頭をよぎります。こればかりはバラバラに分解しなければ分かりません。

まず分解の前に軽く汚れを落とすためエンジンスタンドを作る事にしました。材料は工場の廃材置き場にあった鉄パイプと壊れた椅子です。これを金ノコと溶接機で切ったり貼ったりすると、キャスター付きのエンジンスタンドの出来上がりです。

出来たばかりのスタンドにエンジンを固定して外回りの汚れを落します。マイナスドライバーとワイヤーブラシを使って古代の遺跡を発掘するように、少しずつ汚れを削ってゆきます。とにかく忍耐の作業は続くのでした。
手足(尾びれ?)をもがれた
グッピーちゃん。
まさに鉄クズ・・・

No.5
エンジン降ろし
No.6
駆動系の分解清掃