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「御開帳」 |
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エンジンと分離したものの、アウトプットのドライブシャフトは相変わらず動かず。
とにかく中を覗いてみようとシフトレバーが”生えて”いたミッション上部のカバーを開けてみた。
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ミッションの中を覗いてみるか |
ガスケットを引き剥がして御開帳! |
何だこりゃ?錆で熔けかけた板状の物が見えるが。
この真っ赤に錆びた部品、パーツリストによるとシフトレバーをセレクト方向へ位置決めする
シフター・ストッパープレートらしい。
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これで中身が見られるぞ |
錆びて熔けたシフター・ストッパープレート |
こいつを持上げると、これまた錆に覆われ固着したギヤをシフトする部品が出現、
そりゃあシフトレバーが動かんわけだわさ。
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シフター・ストッパープレートをどけると |
固着したギヤシフターとシフターガイドが出現 |
この錆び付いているシフター部、もちろん全くの不動。しかしなんとか動かしてやろうと届く範囲で
掃除してオイルを吹き掛けてからマイナスドライバーを当ててハンマーでガンガン叩いていたら、
なんとか前後に摺動するようになった。
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掃除機でバッチイところをお掃除 |
固着部が摺動するようになった |
動くようになったシフター部を通してミッションケースの奥を覗き込むと、ケース内に黒茶色の
ミッションオイルが半分ぐらい入っているのが見え、そこから頭を出しているギヤが錆び付いているのを確認。
ひょっとしてと思い、ケースを揺すってオイルを”ちゃぷちゃぷ”させてからアウトプットシャフトを
左右に回してやったら、不動だったギヤトレーンが回転するようになった。
ちゃぷちゃぷさせた事でギヤトレーンはオイルをかぶって結果的に潤滑されたわけね。
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アウトプットシャフトに手を掛けて |
なんとか回るようにした |
おお、これでメデタシメデタシ。なんてわけではなく、固着していた部分全ての完全な錆落としが必要と判り、
遂に総分解を覚悟させられることになった。しゃーない(しょうがないの意)!
あまりの重大事にちょっと当惑気味、こういう時はやっぱりお手軽な作業へ逃れようと
ミッションケースの外側やハウジング内をお掃除。
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もちろん手作業での掃除 |
地肌が出てきて、ちょっとだけ綺麗に |
クラッチ・レバーとレリーズベアリングも取外し、グリスだったらしい高粘度の油泥も完全に拭い取り除去。
外した部品もお掃除、レリーズベアリングはガタや異音も無くスムーズに回るからこのまま使うとするか。
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クラッチ・レバーとレリーズベアリング |
組付けて完成。綺麗になりました |
真っ赤に錆びていたシフター・ストッパープレートは、エアブラストを使用しての錆を除去。
研磨材はアルミナを使用、頑固な錆を完全に除去してやれたんじゃないかな。
あとは黒の防錆塗料をスプレーで吹き付けて完成。
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エアブラストで錆を除去。腐食で肌荒れあり |
黒の防錆塗装で完成 |
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今日はここまで、次は中身を引っ張り出すか。