ヴィンテージ・セレクション

気まぐれに、愛知機械工業の昔を紹介するページです

001 ・・・ 北米便り


第1回めは、最近偶然に愛知機械工業の倉庫から見つかった広報用資料を紹介します。



1967年発行のセールスマン用カタログの中から、
コニー北米評判記を、当時の文章そのままの復刻です。
時代はオイルショック前の、まだ日本車が海外で認められる以前の時代。
日本からやって来た、おもちゃのような車を見たアメリカ人は、
「ラジオやテレビの次は、自動車まで小さくしてしまったのか」と驚いたかも。
ちなみにアメリカには、今でも10台以上のコニーが残っているようです。


 アメリカ輸出

自動車王国アメリカ合衆国への輸出は、その後活発です。
いくつか、面白い便りが届けられていますが、その模様を、現地から送られてきた写真でごらんください。



“ウァーイ、コニーだ、コニーだ !!”
“こんなに小さくて、美しくて、がんじょうで・・・
 まったく信じられんほどだ”
“40マイルの往復で1ガロンしかかヽらんぜ”
“コニーのすばらしい乗心地は、俺も知ってるぜ、
 ラルフのコニーで”
“ウォウ
 バックシートの折たヽみはラクだナ”
“この美しい塗装、バックランプやカーテンや
 ひヾきのいいホーンまでついて、こんな安い値段
 だなんて・・・・・”

何てったって、積むのはラクだし・・・・・。
“小さいくせに、中は広いだろ。”
“運転もラクヨ”

美しいお嬢さん!!いいえ、デーラーの社長夫人
リッキーさんです。
どうぞどうぞ、すてきな乗心地ですヨ。



“オレのコニーは、グンといかすぜ”
“オレのだってそうさ。パームスプリングから800ポンドの荷を積んで、たった1ドル27セントしか、かからねぇんだから・・・・・”
 


沢山積めただろ。

運転席も広いネ。 そうさ・・・・・

サーフィンにいこうぜ。

 広くってフラットで、美しい娘さんはごきげん。
 誰?ワイドになりたいなんていうひとは。




関係者を集めてホフマン社長は説明した。
コニーは、アメリカ合衆国にすでに、100台以上輸出されています。ここでは、ロスアンゼルスにあるコニーの代理店であるハワイアンモーターについてご紹介しましょう。
ショールームは、ハリウッド近くの高級住宅街ビヴァリヒルズ、ウィルシャイヤ大通りに面したところにあり、約100坪以上の広さです。5月下旬以来7月31日現在、すでに40台を輸出。これが軌道にのれば、毎月相当数の輸出が期待されます。社長のホフマン氏によれば月500台コニーを売ってみせるといっていますが、彼の資金力・熱意からしてあながち夢ではなさそうです。大排気量をもつ大型車のひしめく米国に小排気量のコニーをもってきた動機について、ホフマン氏は『排気ガスによる大気汚染、都市の混雑、莫大な維持費などの問題を解決するために、今デトロイトではコンパクトな電気自動車の完成をめざしているが、それは1970年代になるだろう。しかし、それらの問題を一挙に解決してくれる車があったそれがコニーだ。』と言っています。皆さんは、コニーが米国で売られていることに対してきっと不思議に思われるかも知れません。しかし、現実にロスアンゼルスの街を、あるいはニューヨークをコニーが走っているのです。みなさんの疑問に対する答えはホフマン氏の言葉の中にあります。
すなわち、セカンドカー、サードカーとして、買物に出かけたりするにはコニーはもってこいの車なのです。さる7月24日、ショールームにおいて、報道関係者、銀行筋から約100名を招いて展示会ならびに記者会見が盛大に開かれ、大成功をおさめました。またNBCのトムフランゼンショーにカラーで、また1時間番組であるグルービーショーで、コニーが紹介されると、その1時間あとには、各地からひきあいの電話がひっきりなしにかかってきたということです。ともかくも今後コニーのアメリカへの上陸に期待しましょう。
ワイドのバンドワゴン

ワイドバンも到着しました。

ワイドのキャンバー(キャンピングカー)
右はその内部

1967.10


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