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取外したエンジン&ミッションを見ると、アンダーフロア(シート下)エンジンにする工夫(苦労)が良く解る。 水平対向空冷2気筒にしてエンジン高を低くし、極力薄く平らにするための努力が徹底して行われている。 |
@冷却ファン エンジンの前部には、アルミ製の強制空冷用ファン。 一見すると、まるで耕運機みたい。 ファン形状はシロッコ型だから、効率よく風量を得るためか。 Aロッカーカバー 左右に一個づつのロッカーカバーは、水平対向2気筒だから。 これもアルミ製で、楕円の洗面器形状に造形されている。 Bキャブレター ミッションケースの上に。 珍しいサイドドラフトのツインフロートキャブ。 旋回中も燃料を供給できる「愛知航空機」の技術か? C点火プラグ 横向きになったシリンダー・ヘッド中央上部に設定。 今でも売ってるタイプなのは、当たり前か。 Dインマニ インテーク・マニホールドが、ミッションケースに固定。 配索に苦労した、当時の涙ぐましい努力の成果か。 Eオイルフィルター クランクケース真上に専用アルミケース。 蓋を開けてエレメントを取り出してみると、 構造自体は現在と同じ濾過紙を蛇腹状にしたタイプ。 でもこのサイズ、代替品を探すのが難しそう。 |
エンジンから、トランスミッションを分離。 |
まずは、エンジンの状態をチェック。 プラグを外して穴から中を見るが、異常は無さそう。 ロッカーカバーを外してみると、ゴツいロッカーアームが現れた。 クランクシャフトを回してやると、ロッカーアームが滑らかに動いた! プラグ穴からも、シュポシュポとエアが出てくるところをみると、コンプレッションも悪く無さそう。 これは期待できる。 |
姿を現したクラッチ・ディスク、ダイヤフラム・スプリングを使っているところを見ると、 そんなに古い設計ではないらしい。 まだ摩擦材の残りもありそのまま使っても大丈夫。 スプリングの錆落とし&錆止め塗装で完了。 |
分離されたトランスミッション。 | |
外観上は、リヤカバーのオイルシールから油漏れ。 でも、 アウトプットシャフトを回してやると、中でギヤがスムーズに回っている。 |
これは、分解しなくても良いかも。因みに構造は、 |
エンジン&ミッションの可動部分は、焼付きを起こして固着とか水や泥での固着を起こしているかもしれないと 思っていた。だから意外に滑らかに動いたのには「びっくり」だった訳なのさ。 |
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