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「ボディーの後と下」



リアデッキ後端部やフロアの状態を見て下さい。

リアデッキ後端部 フロア部

写真だと、スゴさが解り辛いなぁ・・・

ドライバーで突き刺すと、ズボッっと貫通してしまう。
まあ原型が残っているだけマシなのかもしれないが。
旧い車には「未再生車」という全くレストアしていない車を指す言葉があるけど、
それらの車はこの様に辛うじて原形が残っているだけの部位もあるかもしれない。
あまりの難題に、「未再生車」のままにしておけば良かったと後悔してももう遅い。
ここは思い切ってバッサリ大手術。貫通しちゃう程腐ってる場所は作り直しさ。

しかしこんな光景を見ても発起人氏は動じない。
「20数年でこのぐらいならマシだよ。」
なんと発起人氏の家は海辺に面しており(ホントに、自分のヨットを庭先に係留している)、
庭にスコップを放置しておくと1年ぐらいでグズグズに錆び3年で土へ還えるという。
確かにね。

フロントピラー部なんかもなかなか凄い。

このままではドアヒンジごと「もげる」だけでなくピラーごと外れそうな腐り方


もうこうなってしまうと一から造り直すしかないんだけど、よく考えてみると
空気を完全に遮断してしまえば錆びないし、錆びていたとしてもそれ以上に侵攻しない。
という事は・・・、錆びた部分は全て除去しなくても良いって事か。
ここの部分だけは完全造り直しは止めて、腐り落ちた部分のみ新作し補強を入れたら
あとは錆止めと塗装で空気を遮断する事とした。


ちょっと可哀相だったかな、コニーちゃん ごめん。

サイドシル部はちゃんと再生してやりました。


切って、貼って、塗って

ルーフやリヤフェンダーは、大きな腐りや凹みが無かったので、
ちょいちょいと叩いただけで済んでしまった。
これでボディーの大きなところは終了です。


あとは、問題のフロントバンパー。 なんせ形が殆ど残ってないのよ、トホホ。



さあ、どうする。

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