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ボディーにドア等の開き物を仮組みして、塗装前の下準備。 表面がザラザラしているサフェーサ塗装を、ペーパーで水研ぎ。 つるつるにお肌を磨いて、準備完了。 さあて、どこで塗装しようか。 自分達で缶スプレーを使って塗るのも良いけど、オリジナルの色なんかにはならない。 せっかく隣に車両組立て工場が有るのだからそれを使うのがベスト。 こいつもプロの腕に委ねた方が良いもんね。 もちろん裏工作はマズいので、正式に依頼するか。 発起人氏は港工場製造部長と塗装課の課長さんへ、依頼書を提出したのであった。 |
「コニー360ホワイトボディ復元塗装のお願い」
生産活動でご多忙中のところ恐縮ですが、下記の要望を宜しくお願い申し上げます。 ・車体色塗装(1層目)、対象部位はホワイトボディ外面、室内全面、 フロントコンパートメント内、フロア下、フェンダー内面 ・クリアコート(2層目)、対象部位はホワイトボディ外面、室内全面 ・シルバーメタリック塗装、対象部位はFR及びRRバンパー |
表工作(?)が功を奏して塗装課のラインで塗装してもらえる事になったのだ。 さてさて準備は整ったけど、コニーちゃんを何色にしてあげようか? |
カタログを見ると、アイボリー↓や | モスグリーン↓なんて色もあるけど |
でもこのブルー、市販しているのとはちょっと違うんだよね。 こいつはプロに調合して貰うしかない。 フロントコンパートメント内に残っていた色褪せしてない部分を色見本として 社内のデザイナーに頼んで「色見」を決めてもらい仕事でお付き合いのある塗装メーカで 調合してもらおう。 ところで「色見」って何かって?カラー担当のデザイナーが良く使う言葉なんだけど、 色相・彩度・明度・の三要素から決まってくる「色あい」の事を意味してるとか。 同じ青でも黄色っぽい青とか赤っぽい青とか微妙に違いがあったり、鮮やかな青、くすんだ青とか いろんな青があるのを識別する為に使うらしい。 最近じゃあパソコンのソフトなんかで色番号で分類できちゃうみたいだけどね。 あとは塗料の購入資金なんだけど、これは以前に「ゆうライフ」の取材で頂いたお金を 使わせて貰うという事で解決、アクリル系の塗料を8kg購入しました。 さて港工場の塗装課に運び込まれたコニーちゃん、そのままセレナ・ラルゴと混じって 塗装ラインへ・・・、というのは無理。 だって車体の大きさが違うし、量産色じゃないからね。そこでリペアラインで塗ってもらう事に。 さすがプロ、完璧な仕上がり。しかも注文通りに少し艶を落とした年代相応に思える塗装に仕上がった。 どうやらバフ研磨時にテカテカに艶が出ない様、手加減していただけたみたい。 ありがとうございました。 |
まだサフェーサ状態 | 塗装が完了! |
後方からも、見て下さい。 | 完璧な仕上がり! |
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