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「旧車イベントへ出よう!」



コニーちゃんが動けるようになったらと、以前から密かに狙っていた事があった。
トヨタ博物館主催で行われる中部地方最大の旧車イベント、
「トヨタ・クラシックカー・フェスティバル」への参加。


愛知青少年公園をメイン会場に、3Km離れたトヨタ博物館からの公道走行と
公園内での展示及び周回道路約1kmを二周するパレード走行がメイン行事。
数年前からこのイベントを見に行く度に、「エントラントになりたい」と思い続けて
きたのだが、コニーの復元完成により遂にその野望を果たすべく機会がやってきた。

でもどうやってエントリーするのかな?
イベントの数ヶ月前にトヨタ博物館へ電話したところ、
「はい、解かりました。」と担当者。おや、あっさりOKか?
「参加車種等のバランスを考慮して審査のうえ、結果は手紙にて連絡します。」
なんだ、やっぱり書類選考があるのか。でも、「コニーちゃんはマイナーな車だから
絶対に選ばれる」という根拠の無い自信が有ったので、楽観視しながらも
ドキドキ待つこと1ヶ月、連絡の手紙が送られてきた!

晴れて参加OK。え?個人参加枠は、たった20台???

毎年120台程が参加するのに、20台ってなぜだろう。
この疑問は後日、驚愕(?)の事実として明らかになるのだが
とにかく参加ができると解かったので皆で万歳三唱。
でも準備が大変たいへん、ガソリンやブレーキ液の洩れを直さなくては。
それに公道を走行するからナンバープレートや保険も必要。
コニーをトヨタ博物館へどうやって持ち込むのかも決めなくては。

発起人氏の立案したスケジュール表

なんとか懸案を、計画通りに解決し準備完了。
試運転時にディストリビュータが壊れるなんてトラブルも発生したが、数週間前に
社員の人から譲って貰った部品数点の中に新品の代替品があったので復活。
ほんとうに運が良かった。車の調子は万全、あとは当日の走行に備えるだけ。

しかし発起人氏、また何か秘策を練っているみたい。
平凡な外見とは裏腹のコニーの凝ったメカニズムを、パレードランを待つ間の一般展示で
観客にアピールし惹き付けようとの作戦。さて、どうしようか。

そこで、またまた「パネル作戦」。
コニーの概要説明だけでなく、ここまで復活したレストアの過程もパネルで説明しちゃおう。
これを展示した車の横に並べて、観客に立ち止まって貰おうとの作戦

狙い通りに、立ち止まってくれるかな?

さてイベント前日、大事を取ってトヨタ博物館までトラックで運ばれたコニーちゃん、
他の参加者が続々集まってくる中でトラックから降ろされ博物館内の駐車場で待機。


あれれ、見た事ある白い車。一緒に記念写真をパチリ。

保管のためにボディーカバーを掛けて、知り合いや話し掛けてきた人と談笑しながら
「ウェルカム・パーティー」が始まるのを待った。
参加者の懇親を図るためにトヨタ博物館の食堂で行われたパーティーは
立食形式だけど、アルコールまで出た。しかも送迎バスまで用意。
空腹のまま料理が無くなるなんて事が無かったのは、さすがでした。




さてさて、次回はイベント当日の話。

No.32
「大試乗会」
No.34
「クラシック・カー・フェスティバル」