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 ファイアリング


ミッションオイルとエンジンオイルをタンクに入れる。
もちろんコニー純正オイルなんて無いから(有ったとしても、使えないよ)
日産純正オイルを使用。
スターターを何回か回し、か細いスパークプラグの火花を確かめる。OK。
で、ガソリンを入れて、いざ始動!
長いクランキングの後、「バスン」と一発。
その後「ババン、バリバリ、ストン」の繰り返し。

プラグが被ったかな?と外してみると、案の定ガソリンでベタベタ。
布で拭いライターで炙って乾燥させたら、組み付けてクランキング。
うーん、キャブの調整も必要だよねえ。 スローのスクリューを微調整。
トライ&エラーの繰り返しを行う事数日、遂に3日目の昼休みに
「バタバタバタバタ」と見事!水平対向特有の排気音を上げたのであった。

シンプルな空冷構造なので、ガソリンとスパークとコンプレッションさえあれば
ファイアリングすると思っていたが、まさにその通り。
こんなに上手く行くとは、昔のエンジンは偉い!
これは支援してくれた人達にお見せしなければ。

という事で、次の日の昼休みはお披露目会となったのでした。


お披露目会では、一発始動。
細い排気管からキャタライザーの無い排気ガスの香りを吐き出した。
観客の皆さんも懐かしさで感動か。

うまくお披露目は乗り切ったが、本当のところはイマイチ。
ハンチングしてアイドリングが安定しないだけでは無く、
数ヶ所からオイルやガソリンが漏れてきてしまうのだ。
危ない危ない、これじゃあ消化器は手放せないな。
すぐに修理して、燃えちゃう事だけは避けなければ。

さてこれからはボディの復元。これまた素人には困った作業が待ってる。



さあ、どうする。

No.15
シャシー完成
No.17
「おいおい、立ち上がったよ」